スカンジナビアデザイン

ノルウェー

スウェーデン

フィンランド

デンマーク

アイスランド
シンプルかつモダン、機能的でありながら美しいデザイン、自然素材とハンドメイドのやさしさ・・・。自然と伝統、そして家族と過ごす日々の暮らしを大切にする北欧の人々は、「毎日使うモノ」にこだわりを持っています。
デザインのためのデザインではなく、日常使うための機能的でシンプルなデザイン。日用品をより美しく、そしてリーズナブルで手に入りやすくという考え方が、北欧デザインの特徴と言えます。
北欧5ヶ国の国旗はスカンジナビア・クロスと呼ばれる十字で統一されています。その元になったのがデンマークの国旗「ダンネブロ」。現在使われている国旗の中では世界最古だといわれています。
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スカンジナビアデザインとは
スカンジナビアデザインは、スウェーデンやデンマーク、ノルウェーやフィンランド、そしてアイスランドを含めたスカンジナビア半島で発展したデザインを指します。そしてシンプルで機能性が高く、秀逸なデザインであることがスカンジナビアデザインの特徴です。
また北欧では、長く厳しい冬場は室内で過ごすことが多くなります。そのため、飽きのこないデザインや使い続けられる機能性が求められているのです。ぬくもりを感じられる配色やデザインなのも寒さが厳しい北欧ならではといえます。
スカンジナビアデザインの特徴
スカンジナビアデザインの特徴について詳しく見ていきましょう。
シンプルな曲線
スカンジナビアデザインのシンプルさが具現化されているのが「曲線」です。スカンジナビアデザインの家具では、複雑な曲線を重ねることはしません。シンプルでありながら実用性を重視した曲線でデザインされています。
シンプルな模様
家具では木材の自然な木目を生かしたものや、無地であることが多い傾向があります。しかし北欧ファブリックでは、カーテンやベットリネン、テーブルクロスやクッションのような布地には、花柄や幾何学模様、ストライプや動物などのモチーフが用いられます。
ナチュラルな配色
スカンジナビアデザインの配色は、色数を抑えたナチュラルでミニマルが基本です。壁や天井にはホワイト、家具や床にはオーク材やアッシュ材のような無垢材を使用したフローリング。またファブリックにはアースカラーを組み合わせることが多いです。
一方で、クッションカバーやインテリア雑貨などに、アクセントとして鮮やかな挿し色をするとモダンなインテリアになります。
機能性の高さ
無駄のないデザインや合理性を追求したフォルム、そして暮らしに溶け込む独特な機能美もスカンジナビアデザインの特徴といえます。またスカンジナビアデザインの家具やインテリア用品は、長い年月使っていても飽きることが少ないことから、さまざまな世代で支持を得ています。
スカンジナビアスタイル
オーガニック(自然で)ミニマム(最小限)

厚い雲に覆われ、長く寒い冬を過ごす北欧の人々にとって、快適な部屋で暮らすことはとても重要なことです。だから家具・インテリアにはこだわりを持っているし、日常使うモノへの関心も、私たちより強いのではないでしょうか?
毎日使うものだからこそ、シンプルかつモダンでより機能的なデザインが要求される。外見的な美しさに留まらず、目に楽しく、心に馴染むデザインが生み出されるのです。
また厳しい自然環境の中で、文化や産業の工業化が遅れたことが、伝統の技・クラフトマンシップマンシップが今も息づく、北欧独自のデザインを形成したとも言われています。北欧のデザインは常に新しい技術を取り入れながらも、職人の技・伝統の技を大切にしています。
もうひとつ大切なこと。それは自然環境への関心の高さです。厳しい自然と共存してきたからこそ、自然を愛し、守ろうという意識が強いのです。
北欧のデザインが世界中で愛され、私たち日本人にも馴染むのは、それが自然と生み出された必然の姿だからかもしれません。
北欧家具の特徴
寒くて暗い冬を、少しでも明るく暖かく過ごせるようデザインされているのが北欧家具です。なお、北欧家具の特徴は以下の通りです。
- ・自然素材を活かしたもの
- ・飽きのこないデザイン
- ・高い機能性
- ・シンプルでナチュラル
北欧家具は冬に長期間、家族や友人たちと過ごすため、誰が使用しても居心地が良く飽きのこないデザインが求められます。見た目だけでなく、座り心地や丈夫で長持ちするなどの機能性が高いのも特徴のひとつ。
また、自然と調和するような、シンプルでナチュラルなデザインが特徴的です。またシンプルでありながら、洗練された美的センスも兼ね備えています。
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北欧家具の特徴北欧インテリアを行う際のポイント
インテリアコーディネートの基本的な考え方を参考に、北欧インテリア作りのコツをご紹介します。北欧インテリアを行う際の参考にしてください。
1.部屋全体の配色
部屋の色使いは、雰囲気を作る上で最も重要な役割があります。
北欧らしい雰囲気を作るには天井や壁などはホワイトに、そしてカーテンやファブリック、ソファなどの大きな家具はライトグレーやブラウンがおすすめです。なお、アクセントには挿し色で鮮やかなカラーのクッションカバーや雑貨を取り入れると良いでしょう。
2.家具やラグなどの素材
家具やラグなどの素材を選ぶ際、部屋のイメージに合わせて取り入れることが大切です。例えば、家具ではオーク材やウォールナット材のような自然の木材を素材のもの、そしてソファやラグはライトグレーやブラウン系のものを選ぶと良いでしょう。
3.家具の選び方
北欧家具といえば天然の素材で作られており、シンプルで飽きのこないデザインであることが一般的です。一方で、モダンでスタイリッシュな雰囲気を出す場合は、金属やガラスを使った家具をプラスすると良いでしょう。
4.壁紙
北欧インテリアを希望するなら、ホワイト系の明るくて落ち着いた色にしましょう。ホワイト系の壁紙は、天然素材の北欧家具ともよく馴染みます。なお、色味のある壁紙にしたい場合は、柔らかいアソートカラーを選ぶのもおすすめです。
5.照明
北欧インテリアでの照明は、シンプルで優美なものを選んでください。
和室のように1つの灯りで部屋を照らすより、ペンダントライトを1部の空間を灯すよう低く吊るす、または間接照明の反射で部屋を明るくすると北欧らしさが増します。
6.雑貨
北欧インテリアはシンプルで落ち着いたテイストが主流ですが、雑貨はアクセントになるものを取り入れると良いでしょう。
アクセントのあるクッションカバーを選んだり、鮮やかなマリメッコのファブリックパネルを飾ったりするのもおすすめです。また、お子さまがいるご家庭ではムーミンやミッフィーなどのキャラクター雑貨を飾るのも良いですね。
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北欧デザインの先駆者、アアルトのフラワーベース
美しい曲線はアアルトがフィンランドの湖をイメージしてフリーハンドで描いたもの。花瓶としてだけでなくガラスのオブジェとして高い評価を受けています。
アアルトが手がけたレストラン「サヴォイ」に置かれていることから、「サヴォイ・ベース」とも呼ばれます。
北欧デザインの歴史は約100年前にさかのぼり、1950年代に繁栄期を迎えます。
身近で使いやすく、余計な装飾を排除したデザインは、「ミリマリズム※」というスタイルを作り上げます。また日用品を美しくデザインし、手に入りやすくリーズナブルなモダンデザインを次々生み出した北欧のデザインは、「グッド・デザイン」という定義を定着させるのです。
(※ミリマリズム・・音楽や美術の分野で1960 年代に登場する傾向、またその創作理論。装飾的要素を最小限に切り詰めたシンプルなフォルムや、小さな単位の反復を手法とする。)
北欧デザインの先駆者と言われるのがフィンランドの建築家「アルネ・ヤコブセン」やデンマークの建築家「アルヴァ・アアルト」。
アアルトのサヴォイ・ベースはインテリアショップなどで目にされる機会も多いと思います。製作・販売しているのはフィンランドのガラス器メーカー「イッタラ」。人体や自然に有害な鉛を一切使わず、「最も純粋な輝きを持ったガラス器」を作りつづけています。
テキスタイルの「マリメッコ」、陶器の「アラビア」なども世界中で愛されている北欧のメーカーです。「マリメッコ」とは““小さなマリーちゃんのためのドレス””という意味。ナチュラルな素材と美しい色の織りなすデザインが魅力。「アラビア」は“実用的な機能美”を追求し、森の緑、湖のブルー、大地の茶、雪の白をベースにした色調と大らかなモチーフで知られています。
世界中の子供から大人までが知っている、そして遊んでいる「レゴ」もデンマークのメーカーです。

バランスチェア/バリアブル

トリップ・トラップ
家具でもアアルトの「アルテック」やヤコブセン、ウェグナーなどの名作を販売する「フリッツ・ハンセン」、バランスチェアの「ストッケ」などなど・・・
「ストッケ」は、合板を作るのにもドイツの厳しい基準をクリアした接着剤を使用するなど、自然にやさしい家具作りをしています。人間工学にもとづいた“疲れない椅子”バランスチェア、人の成長に合わせて変化するトリップ・トラップ。人にやさしく、長く付き合える家具です。

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デザイナー
Alvar Aalt(1898-1976) アルヴァ・アアルト

NO.60
フィンランド生まれ、20世紀の北欧を代表する建築家です。
アアルトのデザインは自然素材と有機的な曲線を尊重を持っています。
イラストはアアルトが設計したフィンランドの「ヴィーブリ市立図書館」のためにデザインされたスツール。無垢のバーチ材をL字に曲げる加工は特許をとった当時の最新技術。軽く、スタッキングできる機能性を持ち、主張しすぎず、かつ空間を演出する力を持つ。永遠のベストセラーとなっています。
1930年代前半にデザインされたこの椅子には天然素材から造られたリノリウムが使われており、北欧の人々の環境意識の高さにも驚かされます。
白黒イラスト・・・「1」パイミオチェア
Arne Jacobsen (1902-71) アルネ・ヤコブセン

セブンチェア
国際的に高い評価を受けている、デンマークの建築家、家具デザイナー。デンマークでも有数の建築物とされるSASロイヤルホテルを手がけており、ロビーと客室用にデザインしたスワンチェア・エッグチェアも家具として高い評価を受けています。
2002年は生誕100年にあたり、世界各地でその功績をたたえるイベントが催されました。
代表作はアリのような形のアントチェアと、その発展型のセブンチェア。成形合板を3次元に曲げ加工したシンプルで美しい形、薄く、軽く、耐久性に優れており、世界中で愛用されています。
白黒イラスト・・・「2」アントチェア,「3」エッグチェア
Hans J. Wegner(1914〜2007) ハンス・ウェグナー

ピーコックチェア

ウィンザー
靴職人の息子として生まれ、父の職人仕事を見て育ちました。500種類を越す椅子をデザインし、「椅子の神様」と呼ばれ、その作品は世界の多くの美術館に永久所蔵されています。 孔雀の羽をイメージさせるピーコックチェアはイギリスのウィンザーチェアが下敷きとなったもの。背のあたりを良くする小判型のデザインや汚れの目立たない肘掛などやさしい機能があふれています。 スケッチを元に1/5の模型を作り、原寸模型で座り心地を確かめながら、一つ一つの椅子を完成させていったウェグナー。彼は木を愛した優れた木工職人なのです。
白黒イラスト・・・「4」ザチェア,「5」Yチェア
Finn Juhl(1912〜1989) フィン・ユール

ペリカンチェア
優れた彫刻的形態とディティールの美しさで「家具の彫刻家」と呼ばれています。チーク材を愛し、難しいとされていた加工方法を改善し、デンマーク家具の主要な材料に確立しました。
ユールは上のイラスト「6」のような、彫刻的な美しさを持つ木製家具に定評がありますが(「6」は「世界一美しい肘掛を持つ椅子」といわれている)、初期にデザインされたペリカンチェアはコロンとしたかわいらしい印象。ペリカンが翼を広げたときの形に似ていることから命名されました。ちなみに、ウェグナーのピーコックチェアの名付け親は、友人でありライバルでもあったユールです。
白黒イラスト・・・「6」イージーチェア No.45
(2003年10月作成)
北欧家具ブランド
当社で取り扱っている北欧家具ブランドについて紹介します。
Fritz Hansen/フリッツ・ハンセン
フリッツ・ハンセンは、デンマークの家具ブランドです。北欧らしいシンプルで無駄がないデザインが特徴的。
チェアでは「エッグチェア」や「スワンチェア」が有名です。エッグチェアは、1958年デンマークのホテルラウンジ向けにデザインされました。現在もフリッツ・ハンセンの代表するエッグチェアは、優美な曲線のフォルムが高級感を醸し出します。
またスワンチェアも、コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのラウンジやロビー向けにデザインされました。緩やかな曲線が美しく、特徴的なフォルムが柔らかい印象を与えるチェアです。
Fritz Hansen/フリッツ・ハンセンの詳細はこちらCarl Hansen & Son/カール・ハンセン&サン
カール・ハンセン&サンは、ロングセラーを誇る「Yチェア」や「DH88T」をデザインした、20世紀を代表する家具デザイナーのハンスJ.ウェグナーの家具を最も多く製作する家具メーカーです。
1950年に生産されたYチェアは、曲木加工技術の造形美が人気となり、モダンデザインの名作として世界的にベストセラーとなりました。
CH88Tは脚部にスチール素材を使用しており、木材と異素材を組み合わせたデザインが特徴的なチェアです。座面や背もたれの曲線は美しく、身体を優しく支えるため座り心地も備わっている逸品です。
カール・ハンセン&サンの詳細はこちら本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。
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